シータを軍に奪われ、なにも出来ずに戻ってきたパズー。
パズーの帰りを待っていたのは、食料を食い荒らす空中盗賊ドーラ一家だった。
「ちょっと借りてるよ、ぼうや」
「出てけ!僕のうちだぞ!」
中に入るとすぐに縛られ、せっかく取っていた食べ物を食べられるのを見ていることしかできないパズー。
「偉そうな口を利くんじゃないよ。娘っこ一人守れず、いじけてノコノコ帰ってきて、それでもお前男かい!?ええ!?」
持っていた皿をきれいに舐めると、立ちあがるドーラ。
「いつまで食べてるんだい!飛行石をさらいに行くよ!」
「石だけじゃだめだ!あの石はシータが持たないと働かないんだ!」
パズーは腕を縛られたまま、歯を食いしばり、ドーラに向かって叫ぶ。
「僕を仲間に入れてくれないか!シータを、助けたいんだ!ラピュタの宝なんかいらない!お願いだ!」
「ほぉ!泣かせるうー」
「お黙り!」
息子を叱りつけた後、パズーをキッと睨むドーラ。
「二度とここへは帰れなくなるよ!」
「わかってる!」
「覚悟の上だね!」
「うん!」
ナイフを抜き、パズーを縛るロープを切る
「40秒で支度しな!」
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